2010年11月20日
星まち湯
どうにも腰が重いので、
サービス出勤先の温泉に入った。
黄昏時、辺りはまだ明るく、
露天風呂に浸かると、頬を撫ぜる風が切る様に冷たい。
頭まで、湯に浸かりたい寒さだ。
それでも、暫く使っていると体中がポカポカしてきたので、
浴槽内にある横長の岩上に寝転び、背中側だけの半身浴となる。
空を見上げると、直ぐ目の前に大きな雲が浮かんでいて、
雲をくぐるように、黒い鳥のシルエットたちが
音無く慌てて塒へ帰っていく。
空が濃紺に染まってくると、
雲の際に、ひとつ、またひとつと、鮮やかな光や淡くて遠い星が現れる。
向かいで寛ぐ見知らぬ親父さんが
「夏がいいぞ。夏が。」と教えてくれた。
私は、うんうんと頷いて、また空を見上げた。
黄昏時、辺りはまだ明るく、
露天風呂に浸かると、頬を撫ぜる風が切る様に冷たい。
頭まで、湯に浸かりたい寒さだ。
それでも、暫く使っていると体中がポカポカしてきたので、
浴槽内にある横長の岩上に寝転び、背中側だけの半身浴となる。
空を見上げると、直ぐ目の前に大きな雲が浮かんでいて、
雲をくぐるように、黒い鳥のシルエットたちが
音無く慌てて塒へ帰っていく。
空が濃紺に染まってくると、
雲の際に、ひとつ、またひとつと、鮮やかな光や淡くて遠い星が現れる。
向かいで寛ぐ見知らぬ親父さんが
「夏がいいぞ。夏が。」と教えてくれた。
私は、うんうんと頷いて、また空を見上げた。
Posted by egi-bin at 06:10